テイストオブツクバ参戦からその後・・・

みなさんこんにちは。サンクチュアリーIMCの鈴木です。

様々な困難を乗り越えて参戦した11月5日のテイストオブツクバも終わり早6日、サンクチュアリーIMCも通常の業務に戻りました。

レース結果はすでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、ハーキュリーズ、S-モンスターEVOクラス混相レースにおいて予選総合#6グリッド獲得。迎える決勝レースはスターティンググリッド上で突如バッテリートラブルにて通電せず、スタートできずに無念のリタイヤとなりました。

本戦三日前の11月2日のテスト走行中に最終コーナーにて転倒してから5日の予選まで、いや、、、そのずっと前から、様々な困難がありました。多くの方々の協力があってそれらを乗り越え、この本戦に臨むことができました。

深夜にスペア外装を持って駆けつけてくれた方。深夜まで及ぶ作業を知って連日差し入れを持ってきてくれた本店のスタッフ。不具合の見つかったシリンダーヘッドを深夜に工場に持ち込み朝方までに仕上げてくれたDiNxのスタッフ。深夜の冷え切ったつくばサーキットでピットの順番待ちをしてくれた方。急な修理や発注に対応してくれた外注先の方々。最後の最後まで勝つために情熱を燃やし製品の開発に携わってくれた試作メーカーの方々。自らの想いを託してくれた多くの空冷コンストラクターの方々。共に徹夜で作業に奮闘したメカニック達。日常業務をこなしレース資金を作ってくれていた本店のスタッフ達。そしてこのレース参戦を心から応援してくださった全ての方々。

このレースに関わった全ての人達の想いをマシンに繋ぎ、ライダーに渡すことが私たち現場のクルーに出来ることでした。それが叶わず、結果で応えることができず、申し訳なく思います。

レース後、サンクチュアリーIMCにて最後のメンテナンスを行いました。私鈴木にとって激闘を強いられてきたマシンを労う、大切な時間です。外装をきれいにしながら、これまであったたくさんの記憶が蘇ってきました。

レーサーの製作を開始してからのこの5年間、このマシンとは誰よりも時間を共にしてきました。始めからうまくいくことばかりではなく、たくさんのトライ&エラーを繰り返し、たくさんのことを教えてくれました。

そして最後の最後まできっと、何かを教えてくれたんだと思います。

レースが終わり、Zracer3号機はサンクチュアリー本店に帰ります。製品テストで走ることはあるかもしれませんが、並み居る水冷車を抑えて走る空冷マシンの姿は、もう見ることはありません。

これからもこのZracer3号機が、多くの方々の記憶の中で愛されるマシンであることを心から願っています。

一つだけ確信を持って言えることがあります。このレースに関わってくれた全ての人が、間違いなくベストを尽くしたということです。

サンクチュアリー本店レーシングを応援して下さっていた全ての方々、長きに渡りご声援いただき誠にありがとうございました。レースは一旦終焉を迎えましたが、最後にマシンが教えたかったことを見つけるまで、私自身も進化を止めることはありません。

今までサンクチュアリー本店レーシングにご声援いただきありがとうございました。

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