
暑い夏こそ大事な冷却管理!数値化する冷却系加工作業
夏、それは太陽の日差しが降り注ぐ、エネルギーに満ちた季節。
サンクチュアリーIMC の鈴木です。どうもみなさんこんにちは。
みなさん、夏といえば何をイメージしますか?
私鈴木といえばやっぱり、海、カブトムシ、花火、ノコギリクワガタ、スイカ、ミヤマクワガタ、祭り、ヒラタクワガタ、ひまわり、オオクワガタ、ラジエーター、コクワガタ、オイルクーラーetc.、、、ってとこですかね?
オートバイの冷却管理も大事な季節ですが、メーター機能に水温、油温計が設けられていない車両などでは、どれくらい走行したら水温はどれくらい?空冷車での渋滞路の走行で今油温は何度?など、水温や油温は目に見えないものなので、なかなか管理が分かりにくいものです。
そこで、後付けでの水温、油温計を取り付け温度を可視化することは、車両の温度管理にはとても有効な手段なのですが、元々温度メーター機能がない車両などでは、温度を感知するセンサーの取り付けに苦労する場合があります。
こちらの車両はホンダCBR250RR。純正メーターには水温メーター機能がありますが、目盛式でオーバーヒートに達したら点滅する、という方式。水温を数値で管理するため、後付けの水温計を取り付けることになりました。
そこでやはりセンサーの取り出し箇所の問題なのですが、エンジンやラジエーター配管回りから取り出せる箇所を探しましたが、残念ながらこちらの車両には容易に取り出せる場所がなく、、、。
そういった場合、ラジエーターホースをカットして、センサーを取り出せるホースアダプターなどを製作して取り出す方法などもあるのですが、ラジエーターホースの交換の際に毎回ホースの長さを詰めたりと加工が必要になり、ホースバンドでの連結箇所が増え水漏れのチェックポイントが増えたり、こういったフルカウル車両の場合、カウルとエンジンや配管の隙間がほとんどなく、レイアウト的に厳しいといったことがありますので、なるべくならエンジンや水回りから直接取りたいところです。
そこで、センサー取り出しボスを製作し、ラジエーターに直接取り付けられるように加工することに。
理想を言えば、ラジエーターに入る前のどこかで取りたいところなんですが、他の部品との干渉や無理が発生しない限られたこちらの箇所に取り付け。
販売メーカーにより、センサーのネジサイズが違っていたりしますので、アダプターを介しどのタイプのセンサーも取り付けられるように、アダプターのネジサイズに合わせて製作します。
そして、いざラジエーターの加工を開始したら、驚きの展開が、、、
なんと!ラジエーターの板厚が1mm!!
思わず「うっす!!」と、大き目の独り言を発し、少し前の年式の車両のラジエーターはもう少し厚かったな、、、と記憶していた私鈴木は、しばらく「、、、、、、、汗。」と沈黙。
なぜかというと、アルミ溶接の場合、板厚が薄ければ薄いほど、母材(ラジエーター)とワーク(溶接対象部品)の板厚が異なるほど、溶接難易度が格段に高まります。
その上内側に水が回っているような材料は、内側から母材に腐食があったりしますので、溶接前にしっかり処理しなければならず、そこでさらに難易度が高まってしまいます。
最近の車両って、、、軽量化や冷却性能考えて、良くできてますよね、、、。
「あれ?、、、なんか私、、、大変なことに手を出しちゃったかしら、、、??」と、内心思いつつも、
「いや、まてIMC鈴木!今までこんな難関をいくつも乗り越えてきたではないか!自分を信じるんだ!」
と、自分で自分を信じて、改めて作業を開始。
溶接後、水漏れチェックして無事水漏れもなく取り付け加工終了。
これでカウルなどへの干渉もなく、センサーを取り出すことができますね。
真夏の炎天下や真冬の冷たい外気など、季節ごとの外気温の差はエンジンの冷却に大きな影響を与えます。
後付けのテンプメーターの取り付けは、オートバイにとって非常に有効な手段と言えると思います。
弊社IMCでも、社外テンプメーター取付用「アジャスタブルカーボンメーターステー」をご用意しております。
弊社ホームページ、ONLINE SHOPで販売しておりますので、テンプメーターの取り付けをご検討されている方はぜひお問合せください。
〈お知らせ〉
8月28日木曜日は臨時休業を頂いております。
ご不便をおかけいたしますが何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。
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