同じものが二つ並んでいる件について

サンクチュアリーIMCの鈴木です。どうもみなさんこんにちは。

エンジンを分解し、ゴム手袋をして部品洗浄台でオイルまみれの部品を洗っていると、手袋越しにも伝わる洗油の冷たさ。。。まるで冴えわたるキレ、シャープなノドごしのエクストラコールドビールのような冷たさで、、、、、ゴクリ。

そんな過酷な工場で毎日寒さと戦う、雪国出身寒がりの鈴木です。

保温機能でも付けたいこの部品洗浄台なんですが、IMCの工場には似たような洗浄台が二つ並んでいます。

たまに「なんで同じものが二つあるの?」

と、質問を受けることがありまして、たしかに一見したら無駄な設備のように見えるのかもしれませんね。

エンジンを分解していくと、特に旧年式車両の内部は、何十年も前からエンジンオイルに蓄積されたスラッジ(汚れ)や、エンジンの外側も滲んだオイルや飛散したケミカルの油分などによって、非常に汚れた状態になっています。

エンジン内部の腐食性ガスなどの影響を受けた金属は、腐食が進んで破断やクラックがある事も多いため、きれいに洗浄しないとしっかりとした内部の点検ができません。

そのため、油汚れを全てきれいに洗い流して各部の状況をチェックしていきます。

油汚れをきれいに除去してみると、長年の経年劣化により旧年式車は塗装も傷んでいる車両が多いですので、このタイミングでエンジンの耐熱塗装を行う可否を判断します。

耐熱塗装をおこなった場合は、塗装前にウェットブラストの研磨剤(メディア)を吹き付けて表面をきれいにしてから焼き付け塗装を行うのですが、そのメディアがネジ穴に残っている場合、メディアに引っかかってボルトがかじってしまったり、ボルトの締め付けが適正トルクで締め付けられないなど、後々のトラブルを引き起こす可能性がありますので、ネジ穴に残ったメディアをきれいに除去する必要があります。

そのため、必ず全てのネジ穴はねじ切りタップを通してメネジの汚れを排出し、洗浄、エアブローを何度か繰り返し、清掃していきます。

そして必ずオイルラインもきれいに洗い流しエアブローすること複数回。

ですが、洗浄後このまま組付けに入ってしまうと、いくらタンク内部の底に汚れが滞留しているとはいえ、洗油内に洗い流したはずのスラッジやメディアなど混交した洗油がエンジン内部に戻ってきてしまう可能性があります。

そこで、

組付け直前の最後の洗浄は、きれいな洗油で洗浄し組付けに入れるように、汚れた部品洗浄専用とエンジン本組専用の二種類を完全に分けて使用しています。

高い精度が求められるエンジンですから、そういった理由で同じような洗浄台を二つ置いてあるということですね。

街乗り車両でもレース車両のエンジンでも、組付け時の締め付けトルクや寸法精度の違いは、エンジンのパフォーマンスに大きな違いを生み出します。

各部のクリアランスやボルトの適正トルクを管理する上で、各部品の洗浄と脱脂は非常に大事な作業となるんですよね。

まだまだ寒い日が続きますが、今日もゴム手袋二枚重ねでしっかり洗浄していきます!

 

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