春~spring~
けぶる木漏れ日浴び、ふと気付く、、、春風の中、思い出す、、、あの頃を、、、
サンクチュアリーIMCの鈴木です。どうもみなさんこんにちは。
春、、、ですね、みなさん。いかがお過ごしでしょうか?
私鈴木はゆっくり花見をすることもなく、春の余韻に浸る間もなく、気が付けばゴールデンウイーク直前、という。。。
今年って、桜咲きましたっけ??
皆さん、春、即ちSpringで思い浮かべるものは、桜でもなければ花見でもありませんよね。みなさんも春になれば思い出す、そう、あれです。
そうです、バルブスプリングです。
毎年春になると思い出しますよね~。
しかしこのバルブスプリング、春だけでなくエンジンオーバーホールの時にはいつも考えなくてならないくらい、実は重要な役割を果たしていることをご存じですか?
エンジン内部に組み込まれるスプリングですから、もちろん使う程に消耗する部品なんですが、ただ単にそれだけではないんです。
スプリングにはバネ定数といって、バネを1mm縮めるために必要な荷重がそれぞれにあります。このバネ定数が、カムシャフトのリフト量やカム形状、バルブの傘径や重量といったものと、非常に密接な関係になっているんです。
常にエンジン回転を高回転域で使用するようなスポーツ走行向けのエンジンの場合、バルブスプリングのバネ定数を上げる必要があるんですが、理由としてはエンジン回転を上げれば上げるほど、バルブジャンプやバウンス、サージングといったスプリングの不整運動を引き起こしてしまいます。
その結果、ピストンとバルブが干渉してしまったり、インテークとエキゾーストのバルブ同士がぶつかってしまったりと、エンジンの重大な故障を招いてしまうことになります。したがって、高回転化の限界はバルブスプリングで決められるといっても過言ではないくらい、重要な役割を果たしているんです。
それでは、常にバネ定数の高いスプリングを選択すればいいんでしょうか?
もちろん、高い荷重をかければかけるほど、カムシャフトの回転の抵抗となってしまいます。カムシャフトを回すための駆動には、数馬力の機械損失が費やされます。したがって、心配だからと言ってストリートで使用する目的のエンジンで、必要以上にバネ定数の高いスプリングを選択してしまうと、低中速域の回転の重いエンジンになってしまうんです。
それでは、どう選択するべきでしょうか?
これは、バルブスプリングテスターといって、バルブスプリングのバネ定数を計測する計測器です。
サンクチュアリーIMCでは、このバルブスプリングテスターを使い、それぞれのエンジンの用途に適したスプリングを選定しています。
バルブスプリングのバネ定数によって、スポーツ走行向け車両だけでなく、ストリートでお使いのエンジンでも体感できるくらい、エンジンフィーリングも変わります。このバルブスプリングの選定は、カムシャフトやバルブの仕様を変更した際には、少し考えなければならないところなんですよね。
これまでの豊富な測定データに基づいて、リビルトエンジンからレーシングエンジンまで、用途に合わせて気持ち良く吹け上がるエンジンになるよう、選定を行っております。
これからエンジンのメンテナンスをご検討されている方、そのちょっとした違いが気になる方は、せっかくの作業ですからぜひお問合せいただけたらと思います。
サンクチュアリーIMCでは、エンジンのメンテナンス作業はもちろんのこと、遠方地域の方や自走でのお預かりが困難な場合、しっかりとしたプランのお打ち合わせの後、郵送でエンジン単体でお預かりしての作業もお受けしておりますので、お気軽にお問合せ下さい。
〈お知らせ〉
5月2日木曜日は、つくばサーキットにてイベント参加のため終日不在となります。ご不便お掛けして誠に申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。
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