Ninjaに魅せられたオーナーが新車で購入してから20数年、長年の末に辿り着いた先が”Ninja フォーミュラーパッケージ”となったこのRCM-177Ninja。
まずは一際目を引くポリッシュされたアルミサイレンサーやポリッシュ仕様のダウンチューブ。カスタム創世記のころを訪仏とさせるこの車両の製作コンセプトはズバリ、オーナー自らが名言する”90’sルック”。パーツチョイスはレーシングでもなくスタンダードでもない、”当時の雰囲気から行き過ぎない”部品構成で纏められ、街中の如何なるシーンにも程よく馴染むようなストリートカスタムをイメージし、体現した車両である。
もちろん見た目のカスタムだけではなく、特徴的なNinjaのダイヤモンドフレームをダウンチューブ+アシストハンガーで連結しダブルクレードル化。換装されたZRX1200エンジンからのハイパワーを受け止めるに十分なフレーム剛性を確保している。
足回りには目の字断面スイングアームの他、世界選手権での絶大なるシェアを誇るOZレーシングホイールを採用。絶対的な信頼性を確保し、運動性能の向上に貢献している。
メッキシンダーなど元の素性のいいZRX1200エンジンを選択したことにより、吸排気や点火時期のセットアップで十分なエンジン出力を引き出すことができ、パワフルなエンジンフィーリングも体感することが可能となっている。
一台一台オーナーの目的に合わせて製作可能であることがフォーミュラーパッケージの醍醐味の一つでもあり、この車両はオーナーの理想とするライフスタイルに合わせ、シーンを選ばず楽しめる、まさにそんな一台となったRCM-177Ninjaである。