オリジナルツールを製作しました【Part.1】
みなさんにも、悩み事はありますか?
サンクチュアリーIMCの鈴木です。どうもみなさんこんにちは。
私鈴木も例に漏れず、悩み事を抱えていました。
そう、これは決して、一人では解決できない大きな悩みを、、、
それは、、、
一人でエンジン降ろすの、どうする~?
と、、、。
通常は二人~三人の人手で持ち上げて降ろしたり、腰上から分解して幾分軽くしてから一人で降ろすことは可能なんですが、その場合は全分解が前提の作業となります。
全分解の必要がないミッションの入れ替え作業の時などは、エンジンをこのまま降ろさなくてはなりません。
では、IMCでは今までどうしていたかというと、、、
時に、メカニック経験のある方が遊びに来てくれた際に「あの~、、、遊びに来てくれたところ申し訳ないんですけど、、、ちょっといいですか?」
時に、本店中村社長が訪れた際にも「あの~、、、一日中オイルポンプを組んで腰が痛いところ申し訳ないんですけど、、、ちょっといいですか?」
と。
しかし、私鈴木も自分のことは自分でできる大人ですので、もちろんこのままではいけません。
そこで、一人でも作業できるようなツールを作ればいいのでは?というところから、製作をスタート。
S45Cの丸棒から削り出していきます。
炭素鋼の材料を削り出していきますから、切削油で冷却しながらワーク(材料)が熱を持たないように削っていくことになるんですが、どうしても油煙が発生し工場内に蔓延してしまい、、、
センサー「火災が発生しました!」
鈴木「なぬ!?」
電話「プルルル~」
鈴木「はい、サンクチュアリーIMCです」
電話「警備会社の〇〇です。煙感知センサーが火災を感知致しまして」
鈴木「すみません、おそらく鉄をぎゃんぎゃんいってたら油煙が出てしまいまして」
電話「えっ?、、、テツヲ、、、ギャンギャン、、、?」
鈴木「あ、いえ、火災ではないのでご心配なく、お騒がせしてすいませ~ん」
電話「いえ、では、、、(テツヲ、、、ギャンギャン?)」
またしばらくして、、、
センサー「火災が発生しました!」
「プルルル~」「はい、サンクチュアリーIMCです」「火災を感知致しまして」「すいませ~ん、また鉄をぎゃんぎゃんいってて」「えっ?、、、テツヲ、、、ギャンギャン、、、?」「あ、いえ、ご心配なく、すいませ~ん」「いえ、、、(テツヲ、、、ギャンギャン、、、?)」
といったやり取りが数回続きまして、申し訳ないので最終的には加工が終わるまでセンサーを切っていただきました。。。
警備会社の方々、お騒がせしてすみません。。。
しかし、煙感知センサーの精度の高さを確認することができましたので、私としても安心です。
セキュリティーも万全な、サンクチュアリーIMCです。
そんな紆余曲折もありつつ完成したシャフトを本体にセットし作動確認をして。
いざ、実際に使用してみます。
すんなりとエンジンを降ろすことができ、フレームを傷付けることなくエンジンを降ろすことができました。
このまま移動して作業し易い高さまでエンジンを上げると、
オイルパンへのアクセスがし易い構造になっています。
ミッションだけの入れ替え作業の場合、エンジンをひっくり返してクランクケースの下側だけを分解して行うのですが、そのままひっくり返してしまうとオイルパン内に沈殿しているスラッジ(半固体の残渣)などが燃焼室内に入り込んでしまう恐れがあります。
分解してみると、オイルパン内部はこんなに汚れていることが多いんです。
そのため、エンジンを分解する前に一度オイルパン内をきれいに清掃してから、エンジンをひっくり返して作業を行います。
あとはシャフト部の高さを自在に変えることができますので、基本的にはいろんな寸法に対応できる構造となっていますので、車種を問わず対応可能なツールとなっています。
最近ではエンジンのリビルトやチューンナップのご相談だけでなく、New6速ミッションのお問い合わせも増えていますので、これからこちらのツールには、IMC期待の新人として活躍してもらいたいと思います!
そして話題は変わりますが、本日8月31日でサンクチュアリーIMCはオープン一周年を迎えました。
この一年間、長かったような短かったような、目まぐるしくも充実した毎日を過ごすことができたように思います。
これもひとえに、お力添えを頂いているIMCを取り巻く全ての皆様のおかげです。この場をお借りして、心から感謝申し上げます。
これからも、驕らず謙虚に、そして実直に、モノづくりに励んでいきたいと思います。
まだまだこれからおもしろいことを展開していきたいと思いますので、今後ともサンクチュアリーIMCを宜しくお願い致します。
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