アメリカ、カリフォルニア州政府からの認可を得てオートバイメーカーとして誕生したRCM-USA。記念すべき第一弾となるモデルこのA-16は、空冷エンジンを搭載した車両でありながら現行17インチハイグリップラジアルタイヤに対しての最適化されたフレームディメンション、フレーム剛性を手に入れた、正に空冷ロードスポーツバイクとしての最終進化を遂げたといえるモデルである。
このA16-005は、長年空冷2バルブエンジンに魅せられたオーナーが、エンジンは空冷4発でありながら見た目も走りも今まで見たことがない先鋭的なオートバイを造りたい!そんな思いで製作がスタートされた一台である。
まずはA16最大のストロングポイントであるオリジナルフレームには、STKM13Cシームレス管を採用。軽量かつ高剛性でありながらスチールパイプの特性であるしなやかさも併せ持ち、低く位置付けした車体ロールディメンションは旋回性能と制動性に大きく貢献し、旋回、直進、制動時での高水準での車体バランスと運動性能を実現している。
そこに搭載される心臓部であるエンジンは、扱いやすさに重点を置いたファインチューンが施される。徹底的に計量された各部のバランス取りによって機械的なストレスを軽減しガサツなフィーリングを排除。そのエンジンに送り込まれるΦ42削り出しスロットルボディによるハイレスポンスな吸気は、空冷2バルブエンジンとは思えない加速フィールを実現している。
しかしA16の特異性は運動性能だけではない。オーナーの好みによってオリジナルのフォルムに車両をデザインすることができ、カスタマイズの自由度が限りなく広いという点にもある。
一際目を引くオリジナルで製作された叩き出しアルミタンクからテール回りに至るまでの個性的なフォルムは、ノスタルジックな空冷エンジンを搭載しているとは思えない、先鋭的な雰囲気漂うスタイリングとなっている。
ヘッドライト回りも個性的な造りとなっていて、その他車体の各部にはオリジナルで製作されたパーツが踏んだんに用いられている。
スタートエディションの姿から大幅に変貌を遂げたその姿は、正にオーナーの理想を具現化させた世界に2つとない一台。
自分仕様のオリジナルマシンと呼ぶにふさわしいA16-005である。