IMCのものづくり

今年こそは正月太り対策と。

サンクチュアリーIMCの鈴木です。どうもみなさんこんばんは。

私鈴木はクリスマスからお正月にかけて体重の増加に歯止めが利かなくなる前に、少しでも体重制限してslimなbodyで年末休みに突入するという計画でいましたが、助走段階から増量中、すでに失敗の鈴木です。。。なんか歳取るにつれて空気吸っているだけで太ってる気がするんですけど、、、そもそも空気って０kcalなんですかね？、、、体感的にはちょっとありそうですよね、、、？

さて、２０２３年も残すところあと一週間となりましたので、来年に向けていろいろと準備をしていきたいところです。

こちらは長野県在住F様からご依頼頂きました、リアブレーキ周りの単品製作の作業です。トルクロッドレスのキャリパーサポートを単品で製作する予定です。

普段用品店さんなどの店頭で何気なく置いてある製品でも、製品の開発や設計から製品ができあがるまでとてもたくさんの手間暇、工程を経て製品が造られていきます。そんな製品が完成するまでの工程などを少しご紹介したいと思います。

単品製作を始めるにはまず最も大切な作業である採寸から始まります。大工用語で「二度測って一度で切る」という言葉がありますが、測定と切断という異なる性質の作業を同時に行わず目的と計画をしっかり創造して取り掛かるという意味があります。この採寸で構造や組み合わせなど、大筋の構想を固めていきます。この工程で何かの誤りがあると、その後の工程全てが水の泡となってしまいますから、この作業は最も重要であり何度でも確認するべき重要な工程になるんです。

それから次の工程は作図となります。この段階では、機能、材質、強度、整備性、デザイン、そして製作コストなどを考えながら設計していきます。なるべく切削時間を短くして時間コストを削減したり、使用する刃物をなるべく変えずに切削できるようにとか、そのあたりのコスト意識は非常に重要な要素ですから、設計側が考察しなるべくリーズナブルで良いものを提供できるようにと、常に企業努力を重ねているところでもあります。

作図が終わったら次は実際に削り出していくんですが、その前に製品を削るときに品物が動いてはいけないのでまずは固定するための治具を造る必要があります。

それから、なるべく一度の工程で削れるように固定するようにとか、刃物をどうやって走らせていくか、そうやって切削の工程や寸法を機械に入力していくんですが、実はこの工程は１個作るのも１００個作るのも同じ時間が掛かっているんです。そのため１００個製作すれば時間コストは１００個分分散できるんですが、１個だけの製作になると時間コストを分散することができません。作図や採寸の時間も同様で、そういう理由があって単品製作品は価格下げることが難しく割高となってしまうんです。

とはいえ単品製作品は愛車の満足感をひと際引き立ててくれる世界に一つだけのスペシャルパーツです。そういった工程を経てやっと一つの製品になりますから、世界に二つとない製品というものは一層思い入れも深くなるでしょう。ちょっとした部品であっても、いろんな想いや考えが手に取ってもらったときに伝わるような、そんなものづくりができるよう取り組んでいます。

これは私鈴木のエンジニアとしての考え方なんですが、世の中のどんな製品や車両にも開発に関わり設計された方がいます。元の状態のものから新たに構想する場合は必ず、なぜこういう構造にしたのか？なぜこの材質を選択したのか？なぜこのデザインにしたのか？など、必ず設計者の思想を読み解くように考えています。

そうすることによって、本当はこの材質を使いたかったけどコストの壁があったんだろうなとか、製造工程の問題でこういう形状にしなければならなかったんだろうなとか、他の車種との差別化でこういう寸法にしたんだろうなとか、本当はこうしたかったけどできなかった理由に近づくことができるのかなと、考えています。

それを理解した上で実現できなかった問題点を解消できたら、本当の意味で改「良」品になるのかなと考えています。全ての製品設計に関わる方に敬意を持って、自分よがりな考えで改「悪」品な品物にならないよう、心掛けています。

ほんの少しでも誰かに必要とされる、そんなものづくりを目指していきたいと思います！

ちなみにこんなのも、、、

総削り出し燃焼室のサンプルです！こんな事まで出来てしまいます。

そしてこんなのも、、、

モンキー用二気筒シリンダー！使い方は、、、あなた次第です！

(すいません、ただのサンプルです。。。)

こんな風に、ものづくりにはこの世に存在しない製品が生まれる楽しさがあります。こんなのがあったらおもしろそうだよね、ってお話がありましたらぜひお気軽にご相談ください。

《年末年始休暇のお知らせ》

サンクチュアリーIMCでは１２月３０日～１月５日までの間年末年始休暇とさせて頂きます。営業開始は新年１月６日より通常営業を開始致します。ご不便をお掛けしますが何卒宜しくお願い致します。